B型肝炎予防ワクチン
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染によって起こる肝炎です。B型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染します。
B型急性肝炎では、性行為、医療従事者の針さし事故、注射針の使い回し、入れ墨などが主な感染経路となります。
一方、B型慢性肝炎の大半は、母子感染が原因です。
B型急性肝炎では、感染しても肝炎とわかるような症状があまりみられずに60~70%の人は治癒します。しかし、残りの30~40%の人では典型的な急性肝炎の症状がみられます。主な症状は、関節痛、食欲不振、嘔気、全身の倦怠感(だるさ)など他の病気でもみられる症状のほか、肝臓病特有の黒褐色尿や黄疸などです。
B型肝炎ウイルス保有者の母親から母子感染した子供の多くは、症状のない無症候性キャリアとなり、その後の人生のいずれかの時期に気づかないうちに肝炎を発症して治癒します。しかし、なかにはウイルスの抑え込みがうまくいかずに肝炎の状態が続いてしまう人もいます。このような状態をB型慢性肝炎と呼び、肝機能が低下し、疲れやすい、だるい、食欲がない、ときには尿の色が濃いなどの症状が現れることがあります。
【接種対象】
- 血液検査でウイルスも抗体も持っておらず(陰性)、肝臓や腎臓にも問題がない方
【接種方法】
- 1回につき0.5ml皮下に接種(10歳未満は1回につき0.25ml)
(一般的な感染予防スケジュール)
- 1回目を接種してから4週間が経過した時点で、2回目を接種
- 2回目を接種してからおよそ5~6ヶ月後に3回目を接種
- さらに1ヶ月が経過した頃に、もう一度採血を行い、抗体ができていなければ、再度接種を検討します。
【接種料金】
- 料金表をご覧ください
~B型肝炎予防接種・定期予防接種について~
【接種対象者】
- 生後2ヶ月~1歳の誕生日の前日まで
【接種回数】
- 満1歳までの間に3回接種します
- 1回目から27日以上の間隔をおいて2回目を接種する。
- 3回目は1回目接種から139日以上の間隔をあけて接種する(20週目の同曜日は接種可能)。
【注意事項】
- HBS抗原陽性の母親から生まれた子は定期予防接種の対象外(健康保険が適用可能なため保健センターにて相談して下さい)。
【接種費用】
- 無料
【持ち物】
- 母子手帳
- 予診票
- 子ども医療費受給者証