胸部X線画像病変検出ソフトウェア CXR-AID導入のお知らせ
当院では、令和5年3月10日よりAI技術を活用して胸部単純X線画像から結節・腫瘤影、浸潤影、気胸の3つの画像所見を検出し医師の画像診断を支援する「胸部X線画像病変検出ソフトウェア(CXR-AID)」の運用を開始いたしました。
胸部単純X線検査は健康診断や日常診療において、さまざまな胸部疾患の診療に利用されています。
結節・腫瘤影は、X線画像に写る類円形の陰影で、肺がんが疑われる所見です。また、浸潤影は、境界の不明瞭な陰影で、主に肺炎や結核などの感染症に見られる画像所見です。気胸は、肺に穴が開くことで肺がしぼんでいく病気で、胸部X線画像では、肺と胸腔の間に空気領域が認められます。肺がんや肺炎、気胸は発見が遅れると重篤化する可能性があることから、早期発見が重要です。しかし、胸部単純X線画像では、骨や血管などがすべて重なって写るため、病変を視認しにくいケースがあります。
AI技術を活用し、撮影した胸部単純X線画像をAIが自動解析、結節・腫瘤影、浸潤影、気胸が疑われる領域を検出・マーキングします。その領域を医師が再確認することで、診断の精度向上が期待できます。